熱田文庫

嘉永5年に始まった
教育研究施設

幕末からの歴史をもつ施設で
神道・宗教・郷土史(愛知県・名古屋市)等に関する書籍を蒐集しております。
書籍は、一般に閲覧公開しております。又、神宮関係史料を刊行しております。

概要 / 利用案内

熱田文庫について

文庫は、熱田神宮境内のほぼ中央の文化殿内にある神社の図書室です。神道・宗教・郷土史(愛知県・名古屋市)・日本史・国文学・文化財等に関する書籍を中心として蒐集しております。その利用は、崇敬者・研究者を対象とし他は特に制限はありません。事前の申し込みは小島文庫・岡田重精文庫を除き不要です。閲覧の方法は希望の書籍をカード式・冊子の目録で検索し願書に記入の上お申し出下さい。なお、閲覧のみで館外貸し出しは行っておりません。

熱田文庫の歴史

※掲載日以外で臨時休館となる場合があります。

熱田文庫の歴史

文庫の淵源は、江戸時代後期熱田の社人社職のために開いた学校にもとめられます。嘉永5年(1852)7月6日熱田文庫を開筵し、翌7日には開筵の管弦が奏されました。安政2年(1855)11月には書庫建設の上棟式が行われ、翌3年8月には尾張藩主徳川慶恕自筆の「熱田文庫」扁額を賜りました。その後徳川斉昭により『大日本史』が、地元の有志野口道直や羽田野敬雄等から書物の献納があり充実が図られました。しかし、明治維新・学制発布の中で学校の機能は失われ、その後境内に書庫が建てられ書物は残されたが、昭和20年3月の空襲に遭い焼失致しました。ちなみに、『国書総目録』(岩波書店刊)に所蔵者として掲載される「熱田」の史料の多くは焼失のため現存しません。昭和41年5月文化殿を竣功した際、その伝統精神を受け継ぐため図書室を「熱田文庫」と命名し学統の復興を目指しました。

概要 / 利用案内

神道(神社・宗教)・郷土史(愛知県・名古屋市)・日本史・国文学・文化財等に関する書籍を収蔵しております。その多くは戦後に蒐集したものであり、洋装本が多数をしめ、一部和装本を収蔵しております。蔵書数約3万冊あり、カードで検索できます。洋装本目録なし、和装本目録あり、その他、特殊図書として寄託本や小島文庫本を備えております。図書については、その状態により閲覧が制限される場合があります。

菊田家寄託図書

瀬戸市の尾張戸神社の旧社家菊田家の寄託本。江戸時代中期から明治期にかけての和装本(版本・書写本)がほとんどであり、神道・国文や国史・漢籍のもの約880冊からなります。目録あり(「菊田家寄託図書に就て附分類目録」〈『あつた』92号所載〉)。

愛知県神社庁寄託図書

愛知県神社庁に所蔵される旧中部神祇学校所蔵の和装本約900冊からなります。江戸時代中期から明治初期の版本が主で、神道・国学が多く、国文・国史、郷土関係のものも備えております。目録あり(「愛知県神社庁寄託和書について 付目録」〈『あつた』139号所載〉)。

小島文庫
(日本中世史専門の小島鉦作氏の旧蔵書)

成蹊大学名誉教授故小島鉦作博士の旧蔵書。小島博士は日本中世経済史がご専門で、特に神社経済や由緒について造詣が深く、熱田神宮史編纂委員長を勤められました。約1万冊。目録あり(『小島文庫目録』平成6年3月刊)。閲覧希望は事前にお申し込み下さい。

岡田重精文庫

皇學館大学名誉教授岡田重精(しげきよ)博士より献納うけた約4,000冊の蔵書。岡田博士の専門は宗教学で、主な研究書に『斎忌の世界』がある。内容は宗教学関係のものを中心として、洋書類も含む。『岡田重精文庫目録』があり、書名索引と雑誌目録・洋書目録を付す。閲覧には事前予約が必要。

刊行物案内

熱田神宮史編纂事業を行っております。熱田神宮の歴史をひもとくため昭和39年から始まり、まず関係する史料を網羅的に蒐集し明らかにし、それに基づき概要を述べようとするものであり、現在までに以下の史料と文書の史料集を現代歴史学の水準に照らし公刊致します。又、当神宮の和歌や連歌・俳諧などの文芸にかかる事を紹介した文化叢書も公刊致しております。

刊行書籍を入手希望の方は、文書又は電話・FAXにて「熱田文庫」宛ご連絡の上、在庫確認をお取りいただき、郵便振替又は現金書留にて料金をご送金下さい。
ただし、送料500円を加算願います(複数の場合の送料はお問い合わせ下さい)。

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